MENU

「融資が通るから大丈夫」は本当?ワンルーム投資の持ち出しとローン審査は別物

本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。紹介する無料面談は、不動産投資の事業者によるものです。

「上場企業にお勤めなので、融資は満額で通りますよ」。

「公務員の方は信用があるので、ローンの審査は心配いりません」。

ワンルーム投資を勧められた人の相談で、最も多く出てくるのが融資やローン審査の話です。

融資が通ると聞くと、「銀行が貸してくれるなら、悪い話ではないのだろう」と感じるかもしれません。

しかし、融資が通ることと、その物件の持ち出しが払う価値のあるものかは、まったく別の問題です。

この記事では、その違いと、融資が通る人ほど気をつけたい点を解説します。

この記事の結論

  • 金融機関が見ているのは「この人が返済を続けられるか」。物件価格や持ち出しが妥当かは、自分で確かめるしかない。
  • 満額(フルローン)で融資が通るほど借入額が増え、持ち出しと売るときの残債割れが大きくなりやすい。
  • 投資用ローンの返済は、後で自宅の住宅ローンを組むときの借入額にも影響する。
  • 審査の書類を業者に任せる、年収を多めに書くよう言われる場合は、契約しない。
目次

融資が通ることと、ワンルーム投資の持ち出しが妥当かは別の問題

確かめること判断する人融資が通れば分かるか
返済を続けられる収入があるか金融機関おおむね分かる
物件価格が相場と比べて妥当か自分分からない
35年の持ち出しが払う価値のある額か自分分からない
途中で売ったときに損をしないか自分分からない
「融資が通る」で分かること・分からないこと

金融機関が「融資が通る」と判断するときに見ていること

項目見られる内容例
人年収・勤務先・勤続年数・ほかの借入年収800万円・上場企業・勤続5年
返済比率年収に対する年間返済額の割合年間返済約96万円=年収の約12%
物件担保としての評価、家賃収入都内・駅近・築浅など
審査で主に見られる項目と、例(借入2,500万円・金利1.8%・35年)

投資用ローンの審査では、主に「人」「返済比率」「物件」の3つが見られます。

「人」は、年収や勤務先、勤続年数、ほかの借入の有無です。上場企業の社員や公務員は収入が安定しているため、評価されやすい傾向があります。

「返済比率」は、年収に対して年間の返済額がどのくらいかです。年収800万円の人が2,500万円を金利1.8%・35年で借りると、年間返済は約96万円で、年収の約12%です。

「物件」は、担保としてどのくらいの価値があるか、家賃収入でどのくらい返済をまかなえるかです。

この3つのうち、金融機関がとくに重く見るのは、万一家賃が入らなくても、この人の給料で返済を続けられるかという点です。

つまり、融資が通ったということは、「持ち出しが増えても給料から払える人だ」と判断されたということでもあります。

それは、持ち出しが少ない、あるいは利益が出るという意味ではありません。

ポイント

  • 審査では「人」「返済比率」「物件」が見られる。
  • 重視されるのは、家賃が入らなくても給料で返済を続けられるか。
  • 融資が通る=持ち出しを給料から払える人、という判断にすぎない。

融資が通っても、持ち出しの妥当性は誰も保証しない

状況融資持ち出し
物件が相場より300万円高い収入が十分なら通ることがある月約9,600円増える(35年で約405万円)
家賃が相場より高く設定されている通ることがある退去後に家賃が下がると増える
修繕積立金が将来大きく上がる通ることがある値上げのたびに増える
融資と持ち出しの関係

金融機関は、物件価格が相場と比べて妥当かを、買う人の立場で判断してくれるわけではありません。

借りる人の収入が十分であれば、相場より高い物件や、家賃が高めに設定された物件でも、融資が通ることがあります。

たとえば、相場より300万円高い物件を金利1.8%・35年のローンで買うと、持ち出しは月約9,600円、35年で約405万円増えます。

その差額を払うのは、金融機関でも販売会社でもなく、借りた本人です。

また、過去には、投資用不動産の融資で審査が十分に機能していなかったとして、金融機関が行政処分を受けた例もあります(後述)。

「銀行が貸してくれるのだから安心」ではなく、融資が通る前提で、物件と持ち出しを自分で確かめると考えるのが正確です。

ポイント

  • 割高な物件や家賃が高めの物件でも、融資は通ることがある。
  • 割高分の持ち出しを払うのは借りた本人。
  • 融資が通る前提で、物件と持ち出しは自分で確かめる。

「融資が通る」と言われたワンルーム投資で、持ち出しが膨らむ3つのケース

ケース起きること
1. 満額(フルローン)で通る借入額が大きく、持ち出しと残債割れが大きくなる
2. 審査の書類を業者が用意する不正な融資に巻き込まれ、一括返済を求められるおそれ
3. 後で自宅のローンを組む投資用ローンの返済が、住宅ローンの借入額を減らす
融資が通る人ほど注意したいケース

ケース1:満額で融資が通ると、持ち出しと残債割れが大きくなる

頭金ローン返済(月)初月の持ち出し35年の負担(現実寄り・頭金込み)
0円(満額融資)80,273円10,223円約1,114万円
250万円72,246円2,196円約1,027万円
500万円64,218円プラス5,832円約940万円
頭金の有無による違い(物件2,500万円・金利1.8%・35年、この記事の試算)

年収や勤務先の評価が高い人ほど、頭金なしの満額(フルローン)で融資が通ることがあります。

手元のお金を使わずに始められるのは魅力に見えますが、借入額が大きい分、毎月の返済が増え、持ち出しも大きくなります。

上の試算では、頭金0円なら初月の持ち出しは約1万円ですが、頭金500万円なら月約5,800円のプラスになります。

ただし、頭金を入れても、35年の負担(頭金を含む)は約940万円で、お金が出ていくことに変わりはありません。

満額融資で注意したいのは、売るときです。

借入額が大きいほどローンの残りが減りにくく、売値がローンの残りを下回る「残債割れ」が起きやすくなります。

「満額で通りますよ」と言われたら、満額で借りた場合と、頭金を入れた場合の持ち出しと必要売値を両方出してもらいましょう。

ポイント

  • 満額融資は借入額が大きく、持ち出しと残債割れが大きくなる。
  • 頭金を入れても、35年の負担がなくなるわけではない。
  • 満額と頭金ありの両方で、持ち出しと必要売値を比べる。

ケース2:審査の書類を業者が用意する、年収を多めに書くよう言われる

年月内容
2018年10月金融庁がスルガ銀行に業務改善命令。2018年10月12日から2019年4月12日まで、新規の投資用不動産融資を停止
処分の理由(一部)投資用不動産融資で、賃料・入居率・預金残高・所得資料の改ざん、売買契約書の二重作成などが確認された
過去に問題になった不正の例(金融庁の公表資料より)

融資の審査に必要な書類は、本来、借りる本人が用意して提出するものです。

ところが、「書類はこちらで用意します」「年収は少し多めに書いておきます」「自分で住むことにして住宅ローンで借りましょう」と言われるケースがあります。

2018年には、投資用不動産の融資で、所得資料や預金残高の改ざん、売買契約書の二重作成などが確認されたとして、金融庁がスルガ銀行に業務改善命令を出し、新規の投資用不動産融資を約6か月停止させました。

また、投資目的なのに自分で住むと偽って住宅ローンを借りる不正利用も問題になり、発覚したケースではローンの一括返済を求められたと報じられています。

書類の改ざんや虚偽の申告は、業者が主導したとしても、借りた本人が責任を問われるおそれがあります。

源泉徴収票や確定申告書は自分で原本を用意し、提出前に記載内容を必ず確認してください。

不自然な提案を受けたら、その時点で契約を見送るのが安全です。

ポイント

  • 審査の書類は自分で用意し、記載内容を必ず確認する。
  • 年収の水増しや、住宅ローンでの購入を勧められたら契約しない。
  • 不正が発覚すると、一括返済を求められるおそれがある。

ケース3:投資用ローンの返済が、後で組む住宅ローンの借入額を減らす

状況借りられる額の目安
投資用ローンなし約6,060万円
投資用ローンあり(返済を全額差し引く場合)約3,980万円
投資用ローンあり(家賃の7割を収入に加える場合)約4,550万円
住宅ローンで借りられる額の目安(年収800万円、この記事の仮定)

融資が通りやすい人ほど、将来は自宅の購入も考えていることが多いはずです。

住宅ローンの審査でも返済比率が見られるため、投資用ローンの返済があると、借りられる額が減ることがあります。

上の表は、返済比率の上限を年収の35%、審査に使う金利を3%、期間35年と仮定して計算した目安です。

年収800万円の人が、借入2,500万円の投資用ローンを抱えていると、住宅ローンで借りられる額は約6,060万円から約4,000万円前後まで下がる計算になります。

家賃収入の一部を収入として認めるかどうか、返済比率の上限や審査の金利は、金融機関によって大きく違います。

数年以内に自宅の購入を考えている人は、投資用ローンを組む前に、住宅ローンを検討する金融機関に影響を確認しておくと安心です。

ポイント

  • 投資用ローンの返済は、住宅ローンの審査で負担として見られる。
  • この記事の仮定では、借りられる額が約2,000万円減る例もある。
  • 自宅購入の予定があるなら、先に金融機関に影響を確認する。

融資が通る前に、持ち出しと物件価格を確かめたい人へ

手元の提案書をもとに、販売会社とは別の会社の無料オンライン面談で、持ち出しや物件価格を見てもらう方法もあります。

融資が通るワンルーム投資の持ち出しを、契約前に確かめる方法

確かめること方法
融資の条件金利の種類・期間・手数料・団信の内容を書面でもらう
持ち出しの総額と必要売値計算表で3つの前提を比べる
物件価格の妥当性㎡単価・表面利回りを相場と比べる
契約前に確かめること

融資の条件で、持ち出しに関わる項目を確かめる

項目確かめること持ち出しへの影響
金利の種類変動か固定か、何年目まで固定か変動なら金利上昇で返済が増える
返済期間何年か、完済時の年齢短いと月の返済が増え、長いと総返済が増える
融資手数料・保証料金額と、ローンに含めるか含めると借入額が増える
繰り上げ返済・売却時の手数料違約金の有無途中で売るときの費用が増える
団信の内容保障の範囲、金利の上乗せ上乗せがあれば返済が増える
融資の条件のチェック表

融資が通るかどうかよりも、どんな条件で融資が通るかのほうが、持ち出しに直接影響します。

まず、金利が変動か固定か、何年目まで固定かを確認します。変動金利なら、金利が1%上がると、借入2,500万円で返済は月約1.1万円増えます。

次に、返済期間と完済時の年齢です。期間が長いほど月の返済は小さく見えますが、総返済額は増えます。

融資手数料や保証料をローンに含める場合は、そのぶん借入額が増え、持ち出しも増えます。

途中で売るときや繰り上げ返済するときに手数料がかかるか、団体信用生命保険の保障の範囲と、金利の上乗せがあるかも確認が必要です。

これらの条件は口頭ではなく、必ず書面でもらって、計算表に反映してください。

ポイント

  • 融資が通るかより、どんな条件で通るかが持ち出しを決める。
  • 金利・期間・手数料・団信の内容を書面で確認する。
  • 手数料をローンに含めると、借入額と持ち出しが増える。

融資の条件を入れて、持ち出しの総額と必要売値を計算する

入れる数字どこで分かるか
借入額・金利・返済年数融資の条件の書面
家賃・管理費・修繕積立金・専有面積提案書・重要事項説明書
管理委託料・固定資産税管理委託契約書・営業担当者への確認
計算表に入れる数字

融資の条件が分かったら、下の計算表に入れて、持ち出しの総額と、10年目に売るときの必要売値を出してみてください。

手数料をローンに含める場合は、借入額にその分を足して入力します。

満額融資と頭金を入れる場合の両方を入れ直すと、頭金が持ち出しと必要売値をどれだけ変えるかも比べられます。

「提案書の前提」「現実寄り」「厳しめ」の3つの累計のうち、「現実寄り」の累計でも家計が困らないかが判断の出発点です。

また、金利を1%上げて入れ直すと、変動金利のリスクが月額でどのくらいかが分かります。

融資が通るかどうかは金融機関が決めますが、その融資を使って買うかどうかは、この数字を見て自分で決めることです。

計算は仮定にもとづく試算なので、実際の条件で変わる点に注意してください。

提案書の数字を入れて、持ち出しの総額を計算する

※ 3つの前提で比べます。
「提案書の前提」=家賃・管理費・修繕積立金が一定、空室・設備交換なし(固定資産税は含む)。
「現実寄り」=家賃が毎年0.5%下落、修繕積立金が5年ごとに段階的に上がり16年目に国土交通省ガイドラインの平均目安(335円/㎡・月)に到達、4年に1回1か月の空室と原状回復・募集費15万円、12年目と24年目に設備交換25万円。
「厳しめ」=現実寄り+家賃が毎年1%下落、6年目から金利が1%上昇。
所得税・住民税の増減は含みません。実際の収支は物件・契約・金融機関の条件で変わります。

ポイント

  • 融資の条件を計算表に入れ、3つの前提で累計を比べる。
  • 手数料をローンに含めるなら、借入額に足して計算する。
  • 金利を1%上げた場合の月額も確かめる。

融資が通るワンルーム投資でも、持ち出しを確かめてから決める

今は買わない方がよい検討を続けてよい
融資の条件を書面でもらえない、書類を業者が用意する融資の条件を書面で確認できた
数年以内に自宅を買う予定がある住宅ローンへの影響を確認済み
「現実寄り」の持ち出しを払うと家計が苦しい「現実寄り」の持ち出しでも困らない
判断の分かれ目

融資が通っても、今は買わない方がよいケース

ケース理由
融資の条件があいまい持ち出しを正しく計算できない
書類の改ざんや住宅ローンでの購入を勧められた不正に巻き込まれるおそれがある
数年以内に自宅を買う予定住宅ローンの借入額が減る
持病などで団信に入れない可能性融資を受けられない、保険代わりの前提が成り立たない
見送りを考えるケース

融資が通ると言われても、上のケースに当てはまるなら、今は買わないという判断が合理的です。

融資の条件があいまいなままでは、持ち出しを正しく計算できず、判断の前提がそろいません。

書類の改ざんや、住宅ローンでの購入を勧められた場合は、不正に巻き込まれるおそれがあるため、その場で断るべきです。

数年以内に自宅を買う予定がある人は、投資用ローンが住宅ローンの借入額を減らす可能性を、先に確かめる必要があります。

持病などで団体信用生命保険に入れない場合は、融資そのものを受けられないこともあります。

「融資が通る今がチャンス」と言われても、融資は収入が続く限り、来年でも再来年でも申し込めます。

急いで決める理由にはなりません。

ポイント

  • 融資の条件があいまいなら、持ち出しを正しく計算できない。
  • 書類の改ざんや住宅ローンでの購入の提案は、その場で断る。
  • 「融資が通る今がチャンス」は、急いで決める理由にならない。

融資が通るかの確認と、持ち出しの確認を分けて考える

相談できること提案書・物件をもとにした収支シミュレーション、融資の診断
形式オンライン(Zoomなど)または対面。30分以上
費用無料
注意点面談先も不動産投資の事業者で、物件の紹介を受ける場合がある。年収の確認と融資の診断がある
紹介する無料オンライン面談の概要(広告)

持ち出しや物件価格を自分で確かめても判断に迷うときは、販売会社とは別の会社に、提案書の数字を見てもらう方法があります。

ここで紹介する無料オンライン面談では、手元の提案書や物件資料をもとに、年収やライフプランに合わせた収支シミュレーションを作ってもらえます。

面談では年収の確認と融資の診断も行われますが、融資が通るかの診断は「借りられるか」の確認であって、「買うべきか」の判断ではありません。

この記事で見てきたとおり、持ち出しが妥当かどうかは、融資とは分けて確かめる必要があります。

また、面談先も不動産投資の事業者であり、完全に中立な立場ではありません。

物件を紹介される場合もありますが、買うかどうかは自分で決めてかまいません。

ポイント

  • 融資の診断は「借りられるか」の確認で、「買うべきか」ではない。
  • 持ち出しの妥当性は、融資と分けて確かめる。
  • 面談先も事業者で完全な中立ではない。買わない判断も自由。

融資の話の前に、持ち出しを数字で確かめませんか

  • 手元の提案書やマイソク(物件資料)をもとに相談できる
  • 年収やライフプランに合わせた収支シミュレーションを作ってもらえる
  • オンラインで自宅から参加できる(無料)

【この記事の試算と出典について】借入2,500万円・金利1.8%・35年元利均等返済、家賃9万円などをもとにした仮定の試算です。住宅ローンの借入額の目安は、返済比率の上限35%・審査金利3%・期間35年と仮定したもので、実際の基準は金融機関によって異なります。スルガ銀行への行政処分は、金融庁「スルガ銀行株式会社に対する行政処分について」(2018年10月5日)によります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次